2011年2月~
●概要
2011年7月から、アナログ放送が停波され、地上デジタル放送に切り替えられることになったことを受けて、4世帯の共同住宅である我が家(ヴィラ・ビアンカ)のテレビ受信システムを見直しすることになり、準備を始めた。
テレビのアナログ放送が高層ビルの影響により難視聴地域となり、高層ビル会社の負担で無償でアナログ放送をCATVでテレビを見ていた。
実際にはCATVではアナログとデジタルは同時に信号が供給されているため、地デジ対応のテレビでは地デジが視聴でき、事実上無償で地デジを見ている。
しかしながら、デジタル化により難視聴域が解除となりったため個別に地上デジ対策が必要となった。
我が家は4世帯の集合住宅の一部のため、地デジ対策には単にアンテナを準備すれば良い訳ではなくブースターなどの設備も必要になり、費用対効果を考慮する必要があった。
地デジ対策の選択肢として、
(1)そのままCATVでテレビを見る
(2)地上波をアンテナで受ける
の二者択一となる。
費用見積もりを取って比較したところ、
(1)CATVを継続する場合
・4世帯全てをCATVにする必要があること。
・地デジ対応の設備、初期工事費用23万円は無料だが、月々各世帯500円で5年間継続が条件。 つまり、5年間で12万円、10年間では24万円の費用となる。
・近い将来はFTHで光ネットワーク化され、テレビもネットワークの一部になると予想されているため、CATVにこのような費用を掛けるのは考えもの。
(2)地上波をアンテナで受ける場合、
・地デジ対応の共同受信アンテナとブースター、分配器などの設置で10万円(ネット業者)
・家庭用アンテナを使用して、ブースター、分配器などの設置をする見積もりで7万円(近所の電気ショップ)
(3)自分でアンテナ設置、ブースター設置、分配配線する場合
・BSアンテナの交換も含め、BSとの混合ブースターを購入しても概ね4万ぐらいで出来そうだと推定。
今回は、20年間使用していたBSアンテナが雨が降るとノイズを出すようになったので、地デジ対策と一緒にBSアンテナの交換も全て自分で行うことにして費用をミニマムに抑えることにした。
丁度今頃は地デジへの対応に追われて、内容が良くわからない人達に悪質業者が高額な費用で工事を請け負うことが横行しているとの話も有るので、少しでも経費を節約したい人はご自分で実施してみることをお勧めしたい。
ただし、我が家で自分で工事することにした理由の一つにはテレビのアンテナは3階の陸屋根の外壁にマストが取り付けられ、アンテナの取り外し、取り付けには比較的足場が良いことがある。 三角屋根の頂上に取り付けられている家屋の場合には屋根上での工事は業者に依頼した方がよいと思う。
また、我が家は元々横浜の神奈川テレビ(TVK)をUHFアナログで受信できるようにしていたため、地デジでもTVKが見られるようにしたかったが、東京タワーの反射波がかなり強く2本のアンテナをつけると干渉する可能性もあり、地デジアンテナを取り付けるだけでも色々な配慮が必要であった。
以下は、古いアナログ用のVHFアンテナ、UHFアンテナの取り外しから新しいアンテナへの取替えの試行錯誤した経緯を記したものである。