地デジ対策でアンテナの方向など緻密なデータを取りながら最適な方向を試行錯誤して設定した後、何気なくテレビのアンテナレベルを見ると変動があることはうすうす気がついていた。
特にBS・CSアンテナの方向はあまりマージンが無く受信強度のピーク点がシャープに変わるので設定が難しいが、これも設定後に安定性が悪いことがあり、何度かアンテナの方向の調整を行っていた。
つい最近、CATVから新しいアンテナシステムに切り替える準備が整い、最終点検をした時に、アンテナマストが風邪で揺れる時に外壁にマストを固定している金具も動いていることが判った。
アンテナマストは直径50mm、長さは5.5mほどの頑丈なマストなのに何故こんなに揺れるのかとは思っていたが、まさか固定金具がガタツイテいるとは夢にも思わなかった。
建築後20年たつが、下記写真から判るように、問題はいくつか考えられる。
(1)アンテナマストの長さに対してマストの固定位置が低すぎ、最大負荷が掛かる一番上の止め金具に力が集中して緩んだ。(取り付け強度などの判断に問題あり)
(2)留め金具を固定しているネジのナットはバネ座金の付いていない四角ナット。 元々ネジの緩みに弱い固定法だった可能性も高い。
(3)シール材を剥がして、ナットを増し締めするとナットはユルユルの状態で1回点半ほど締め付けられた。 ナットはシール材で完全にシールされていたので、ひょっとすると施工時からナットはきちんと締め付けられていなかった可能性も有る。(完全な施工問題)
いずれにせよ、増し締めすることにより少なくとも最上部の止め金具が動くことは無くなり復旧できたが、止め金具と外壁のすき間のコーキング、ネジのコーキングが必要となった。
アンテナマストの全体像。
黄色い配電BOXの直ぐ左上が最上部のマスト留め金具の位置。
最下部の止め金具は下の物置の屋根から70cmぐらい下で丁度写真の最下部辺り。
これを見ても、マストの固定位置はマストの全長から考えて下に偏っていることが判る。
最上部止め金具の左側。
塗装部分に亀裂が入り、動いている痕跡がわかる
最上部止め金具の左側。
マストを左に軽く寄せると亀裂のすき間が無くなる。 つまり、動いたことになる。
止め金具を上から見たところ。
止め金具の左のナットを締め付けた後の状態。
1回転半ほど増し締めできたため、ナットから出ているネジの新しい山が1山半見える。
また、ナットは六角ナットではなく四角ナットでスプリングワッシャーは付いていない。
止め金具の右側のナットを締め付けた後の状態。
左と同じく、1回転半ほど増し締めできたため、ナットから出ているネジの新しい山が1山半見える。
また、右側のナットも六角ナットではなく四角ナットでスプリングワッシャーは付いていない。
止め金具のナットを締め付けた後の止め金具の全体の状態。
コーキング材を剥がしてしまったため、外壁からの雨水浸透を防ぐために新たにコーキングが必要となった。
・アンテナマストの固定金具のガタツキを建築会社のホームサービスに連絡し、1週間後に増し締め+緩み防止のダブルネジを依頼したが、ボルトがミリネジではないらしくM12のナットが入らなかった。
・仕方が無いので増し締めと四角ナットのコーキングをして緩みについては様子を見ることになった。
・施工後、確認の写真を撮るときに気が付いたのだが、固定金具の周辺はきちんとコーキングされていたが、何故か内側の部分がコーキングされていなかった。 金具と外壁の接触部全周囲がコーキングされていないと意味が無いのだが・・・。
アンテナマストの止め金具のガタツキを家のメンテナンス業者に連絡し直ぐに増し締めと金具周辺のコーキングを行ってもらった。
止め金具のボルトは12mmだがM12の規格ではない特殊規格で、スプリングワッシャーと6角ナットで緩み防止をお願いしたがナットが入らず諦める。
ナットの緩みが判るようにコーキングはナットが見えるように周辺のみ施工してもらった。
・コーキング後に塗装をしようとして金具を見たら、止め金具の内側にコーキングされていないことが判明。
・止め金具は二又に分かれており全体が外壁から動いていたわけなので、外側だけコーキングしても意味がなく止め金具が外壁と接している部分の周囲をコーキングする必要があり、このままではせっかく施工して貰ったのに内側から雨水が浸透する可能性がある。
⇒二度手間となったが、また業者に来て貰わないと・・・・。
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